
感情で決めないでください
「見飽きた」はよい理由ではありません。「成果につながらない」はよい理由です。以下の九つのサインのうち三つが当てはまるなら、リニューアルは費用に見合います。一つか二つだけなら、新しいサイトではなく、ピンポイントの修正が必要なのかもしれません。
九つのサイン
1. モバイルで正しく表示されない。横スクロールが発生したり、ボタンが小さすぎてタップしにくかったりすると、最初の画面でアクセスの大半を失います。
2. モバイルでの読み込みに五秒以上かかる。PageSpeed Insightsのモバイルのタブを確認しましょう。デスクトップのスコアは誤解を招きます。
3. SSLがない、または証明書の期限が切れている。ブラウザに「保護されていない通信」という警告が表示されたら、何を書いても意味がなくなります。
4. コンテンツを自分で更新できない。価格一つ変えるのに制作会社を待たなければならないことが、サイトが古びていく最もよくある原因です。
5. サイトが今の事業内容を表していない。三年前には提供していなかったサービスが今や売上の半分を占めているなら、サイトはあなたの会社を誤って伝えています。
6. プラットフォームが更新されていない。古いCMSや修正されていないプラグインは、パフォーマンスだけでなくセキュリティの問題でもあります。
7. 計測ができていない。AnalyticsとSearch Consoleがなければ、サイトが機能しているかどうかわかりません。
8. フォームが機能していない。テストしてみましょう。メッセージは本当に受信箱に届いていますか?迷惑メールフォルダも確認してください。
9. 競合に追い抜かれている。同じ検索で競合のページのほうが速く、充実していて、新しく見えるなら、その差は縮まるどころか広がっていきます。
リニューアルか、修理か?
すべての問題にリニューアルが必要なわけではありません。重い画像は最適化でき、SSLは更新でき、フォームはつなぎ直せます。これらは数日で済む作業で、新しいプロジェクトの予算は必要ありません。
リニューアルが理にかなうのは、プラットフォームがもう更新できないとき、デザインがコンテンツの構成に合わなくなったとき、あるいはちょっとした変更のたびに不釣り合いな時間がかかるときです。
シンプルな基準があります。一年以内に行う修正の総額が新規プロジェクトの費用の半分を超えるなら、リニューアルしましょう。
SEOを失わずにリニューアルする
最も高くつく失敗は、新しいサイトを公開して古いURLを捨ててしまうことです。何年もかけて積み上げた順位が一夜にしてリセットされ、戻るまでに何か月もかかります。
正しい手順はこうです。古いサイトからURLの一覧をすべて書き出し、それぞれに対応する新しいURLを決め、301リダイレクトを設定します。対応するページがない場合は、トップページではなく、最も近い上位カテゴリーにリダイレクトします。
コンテンツも残すべきです。古いブログ記事やサービスページは、アクセスを運んでくれる資産です。デザインを刷新することは、文章を捨てることではありません。
公開後の最初の一週間は、Search Consoleでクロールエラーを監視しましょう。404が増えているなら、リダイレクトの一覧に漏れがあります。
期間と計画の立て方
一般的なコーポレートサイトのリニューアルは、コンテンツが揃っていれば三〜五週間かかります。スケジュールを延ばす原因は、ほとんどの場合コンテンツです。届かない原稿、誰も見つけられない画像、承認されない写真撮影などです。
そのため、始める前にコンテンツの棚卸しをしましょう。どのページを残し、どのページを書き直し、どの画像を撮影する必要があるのか。そのリストがあれば、スケジュールは守られます。
最後に一つアドバイスを。新しいサイトを公開してから少なくとも一か月は、古いサイトを予備として残しておきましょう。忘れられたページや壊れたリダイレクトは、実際のアクセスが来て初めて表面化します。